導入事例

CASE STUDY

近畿通関株式会社

  • フォワーダー様向け
事業内容: 一般港湾運送事業、通関業、自動車運送取扱業、倉庫業務、外航利用運送業、国際複合一貫輸送業務、航空貨物運送取次業務
導入製品: Forwarder-PRO クラウドサービス利用型(SaaS)[アカウントライセンス:4名]

企業情報

1957年設立。陸・海・空における物流をはじめ、通関業務やコンテナオペレーション、倉庫業務、梱包業務など幅広い事業によるトータルな物流サービスを展開。海外に多数の提携フォワーダーを有し、総合力を生かしたグローバルなサービスが強み。

導入後の効果

◎ACL データを活用し、B/L 作業を大幅に軽減
◎重複作業の解消により、作業時間を短縮
◎専門知識を不要にし、人手不足の解消に寄与

人手不足や重複業務などの解消にむけ、リプレイスを決断。
難題への粘り強い対応により、大満足の結果となりました。

当社は陸・海・空の通関事業を手掛けるアセット型のフォワーダーで、倉庫業務なども含めた物流のトータルサービスを提供しています。2023年より物流部および総務部にて Forwarder-PRO クラウドサービス利用型(SaaS)を導入し、4名で運用しています。

導入以前はデータ入力の重複や、手入力による人的ミス、下請法対応に加え電子帳簿保存法への検討・対応が始まったことで業務もさらに煩雑化し、大きな負荷となっていました。加えてコロナ禍により人手不足が深刻化し、いよいよ業務システムの抜本的な改革に迫られたのです。リプレイスにあたっては大手も含め4社のシステムを比較検討しました。Forwarder-PRO なら、NACCS との連携による ACL データの吸い上げが可能なことに加え、システムのカスタマイズ性の圧倒的な高さ、帳票のレイアウト変更の自由度がポイントとなり、採用を決めました。

また関西総合システムさんが港湾物流や海貨業界に強い企業であるという安心感も決め手の一つです。実際にリプレイス作業が始まってからは、こちらの要望をそのままなぞるだけでなく、しっかりと意図を汲み取って対応してもらえ、まさにかゆいところに手が届くようでした。当社のように通関業者兼アセット型のフォワーダーは、管理する業務が多岐にわたりとても複雑なのですが、とてもスムーズに進行し、業界知識の深さや豊富な経験を感じました。

また Statement of Account(以下 SOA)への対応については当社ならではの希望があり、一筋縄ではいかないタスクでしたが、試行錯誤を繰り返しながら、最後には非常に満足のいくものに仕上がりました。粘り強くご対応いただき、担当者の方にはとても感謝しています。

数週間かかっていた P/L 管理業務が半日程度に短縮。
決済も非常に迅速になりました。

Forwarder-PRO 導入後、直ちに効果を感じられたのが NACCS における ACL データの活用です。当時、通関案件が集中していたハイブリッド自動車が危険品扱いに変わり、それまでシンプルだった B/L(船荷証券)の記載項目が何十倍にも膨れ上がり、急遽他部署の社員まで動員して作業に当たるほどでした。クライアントから受領する書類をもとに手入力していましたが、フォーマットが各社によって異なるため、煩雑で時間のかかる作業でした。ですが Forwarder-PRO で ACL データを吸い上げて反映させることで、その作業をなくすことができました。ストレスフルな作業から解放され、みんな喜んでいます。このほか、マニュアルでは数日~数週間かかっていた月締めの SOA や P/L 管理業務が半日程度で処理できるようになり、迅速な決済へとつながったのも大きな成果です。

こうして作業時間が短縮したほか、Forwarder-PRO の活用によって専門知識のないスタッフでも一部の通関業務に対応できるようになり、慢性的だった人手不足をようやく解決することができました。

帳票レイアウトに関しては、既存フォーマットにはない搬入確認番号の記入箇所を設けるなど、当社だけでなく受け取った顧客にとっても見やすく、ミスが起こらないような内容にカスタマイズでき、ユーザビリティの向上につながったと感じています。

現在、事業本体の海貨システムの見直し時期に入っており、それに伴う経理ソフトの更新なども想定しています。今後は Forwarder-PRO と経理システムとの連携を深めるなど、さらなる業務効率の改善を推進していく予定です。これからも関西総合システムさんの高いサポート力と提案力に期待しています。